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放送大学 「生涯学習と自己実現」前半終了記念 [放送大学]

まず「生涯学習」と「自己実現」という言葉について、定義し論ずることとする。「生涯学習」は、学校教育が終わった後の、その延長としての生涯教育、たとえば、公的機関が実施する社会教育などのように先生が生徒を教えるというようなスタイルで始まったものだが、最近では、職場や子育てという現場での体験による学習のように、広い概念として用いられているので、「生涯学習とは、社会経験や自ら本を読んだりラジオの語学番組や放送大学等で学習すること」とし、「自己実現」については、様々な学説等があるが、ここではC.G.ユングが考えたモデルにならって、つまり、「社会を包摂した自己というものを様々な体験やそこでの葛藤や苦労を通して獲得し、自身の世界を拡張していくこと」と定義したい。このように定義してみると、生涯学習は、自己実現そのもの、あるいは、自己実現を促進するものとして機能するものだと考えられる。ただ、職場や仕事上でのつきあいについては、ストレスの発散のために、ひとの悪口を言うとか、野球や競馬の話ばかりするだとか、娯楽的要素が強くなり、それらも、人間が健康に生きるためには、ある程度必要なことではあるが、より広い知識や世界を知ろうと思うと、テレビ等の教養番組や専門雑誌もしくは放送大学やカルチャーセンター、さらには、美術館・博物館等の催し物などへ出かけたり、新聞はもちろんのこと、特に自分が専門とする領域の書物や教養としての書物などを読むことも必要になってくるであろう。しかし、自己実現に視点を合わせると、他者との出会いやその関係性の中での悩みであるとか喜びであるとか、様々な直接的体験が自己実現に果たす役割が大きい。その目的のためには、職場や近隣関係者あるいはハイキングなどの趣味のグループ以外にも、可能であれば、そういう志を同じくする仲間と集えると、さらに人間関係の広がりが得られるであろうし、そこに、その集まりのリーダーあるいは専門知識のあるファシリテーターの役割は重要になってくると思われる。放送大学は、教養学部ということもあって、より高度な専門的知識やノウハウを得るには限界があるが、各都道府県に学習拠点が整備され、制度的に保証された機関があることは、生涯学習と自己実現の架け橋として機能するものと期待される。さらに人と人とをつなぐ制度や場所を提供する公的部門やNPOなどが求められるだろう。
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