SSブログ

精神分析とユング心理学 放送授業 第三回 ニ) [放送大学]

それで、付け加えになりますが、マーラーの理論は、ブロスやマスターソンへと引き継がれることになります。

最後に、スターンについて説明があります。スターンといえば、「自己感」、「自己感」とくれば、マーラーというように、その手の本や雑誌では、おなじみの言葉になっていますが、私は、あまり内容まで知りませんでした。

というのも、70年代後半から、河合隼雄先生によってもたらされたユング心理学が日本では主流になり始め、精神分析に関する書物も、ラカン派であるとか、ドゥールーズであるとか、臨床よりも、現代思想との関わりで取りざたされたために、かすんでしまった印象があります。

ただ、スターンの臨床観察と、精神分析理論を結びつけて再構築するという考えは、たとえば、「言語自己感」という言葉に象徴される、言語により確立された自己感の重要性と裏腹に、そこからこぼれ落ちた、非言語的体験領域をあぶり出すことにもつながったわけで、そこに臨床家の存在意義も見いだせることでしょう。

だいたい、授業を聞いた感じでは、このような内容でした。ただ、ことばを聞くと、それに対する連想が想起されるので、私が聞いてまとめた授業の内容だと申し述べておきたい。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。