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震災国債日銀引き受け論について [政治・経済・社会]

ツイッターなどでの議論も含めて、国債の日銀引き受けを容認する発言が目立つのは、どういうことだろう。私は、大阪に住んでいるので、単一の乾電池と発発に使うガスボンベが見つからないぐらいで、そんなに品不足という感覚もないが、ことミネラルウォーターに関しては、商品価格が、以前より上昇したまま高止まりしている感がある。

価格ベースで見ると、チーズも、なかなか安く売られていないし、ヨーグルトは品数さえも限られている。

たとえば、ヨーグルトの材料である原乳が調達できないことや、工場の被災によりラインが動かせないのかもしれないし、容器がないのかもしれない。これは、新聞等でも、そのようなことが伝えられているが、はたして、どれぐらいの期間で元に戻るのかも不明である。容器不足の背景が、原材料である石油化学材料によるのか、運送がうまくいかないのか、機械の修理に日数がかかるのか、電力不足によるものなのかもわからない。

つまり、現時点では、わからない要素のほうが多いといえる。

たとえば、原材料の調達に不安のある企業だと、とりあえず、在庫の積み増しを考えるだろう。在庫を増やすには、倉庫を借りなければならないので、賃料が下落していた傾向が変化する可能性も捨てきれない。

考えると、需給ギャップが、需要サイドの事情ではなく、供給サイドがもたらす不安により埋まってしまう可能性がある。

在庫を抱えた企業は、その保管にかかる費用を製品に転嫁しようとするに違いない。

ひとつ製品価格が上昇に転じると、その製品を使用している企業へ波及する。

今は、原発事故も見通しが立たないし、混乱している時期なので、正確なデータが出てくるはずもない。

正確でないデータに基づく、正確な統計処理によって導き出された結論は、必ず正確でないというのが、論理学の示すところである。

今後、インフレなんかは絶対起こらないと断言しているひとに限って、震災・原発事故以前のデータによっているように見えて仕方ないのである。

殊にグローバル化している経済を考えたとき、非常時をどう克服するかについて、安易な方法によってほしくないというのが、私の考えである。

ツイッターなどの議論の主は、石油ショックなどを体感していない世代が多いので仕方がないと思うが、まだ、わからない時点での自信に満ちたコメントはいかがなものかと思うのは、私だけだろうか?


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