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ファラデーとC.Gユング「赤の書」 #ouj #放送大学 [放送大学]

ユングの「赤の書」は、わたしが若い頃から、その存在が知られていながら、50年以上封印され出版されなかった書物である。最近、ユングの自伝に関して、ずいぶんユングの秘書などにより事実がねじ曲げられているとかいうことを論証する書物が日本語に訳され発売された。なので、自伝に含まれるはずであった「赤の書」も、その封印の意味については今後検討されるかもしれない。

さて、「理解」と「魅力」は必ずしも一致しないのは、妻あるいは恋人のことを考えると思い当たる人も多いかもしれない。ひじょうに魅力的なものというのは、未知なものが多く含まれていることが多いし、魅力されるという情念に惹きつけられて結婚してから、よく理解できないことがあったり、理性的に検討すべき課題があったと気づくのも結婚してからのことであろう。

ただ、この魅力が主要因となった結婚においては、その後、理解し合う努力が求められるし、逆に、よく理解し合って結婚したカップルだと、お互いの魅力を探っていく努力がないと新しい発見がなくて寂しいものになろう。

わたしは、時代的・社会的・個人的制約があって、理系には進めなかったのだが、相変わらず、機械には魅力を感じる。本当は、アンドロイド(人形型ロボット)と結婚してもよかったと思っているくらいである。(笑)

ところで、ファラデーの伝記というか、生涯の断片が、「電磁気学」や物理学もしくは科学史の枠組みのなかで取り上げられることがあったし、たとえば、子供の時やもう少し大人になってからも「子供の科学」や「科学朝日」などで読んだ記憶がある。発明王エジソンの物語がそうであるように、「がんばれば、すごい発見や発明が可能かもしれませんよ」という示唆であった。

でも、長年、日経新聞のコラム「私の履歴書」を読んでくると、「運も実力のうち」と言われるのも首肯しうるようになった。

たとえば、ファラデーにスケッチの才能がなかったら、デービーの助手になれなかったかもしれない。

そうそう、ファラデーには、もうひとつ逸話があって、100年間ぐらい明らかにされなかった遺稿があって、その中に、
「私は次ぎの結論に達した。つまり、磁気作用の伝播には、明らかに極めてわずかと分かる時間が要求される。私はまた、電気誘導も全く同じようにして伝わると考えている。・・・」
と書かれており、マクスウェルも、ファラデーのその「予想が正しかった」と認めている。

なぜ、封印されることになったかについては、よく覚えていないのだけれど、ユングの「赤の書」で、思い出した。



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