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「精神分析とユング心理学」の感想 #ouj #放送大学 [放送大学]

これは、大場登先生の講義を主とした感想というかまとめなのだが、ユング心理学とは、およそ次のようなタイプの学問なのだろうと思われる。

ユング心理学は、心理臨床学*1である。

心理臨床学を講ずるのは、心理臨床家である。

心理臨床家は、人の悩みを聞き、悩める人に寄り添うことを仕事としている。

悩みというものは、集合的性質*2を持つ。

それゆえに、ユング心理学は、ひとつの構造をもった学問であるが、
きわめて柔らかい構造であり、変化していくものである。

かつては、宗教家が果たした役割を今日的状況に対応させたものと考えられるかもしれない。

たとえば、宗教学というのは、宗教そのものを扱うので、その研究者が宗教家である場合が多いし、宗教が実践的なものだとすれば、宗教の実践なくして、研究が成り立たないだろうことは、容易に想像されよう。

いろいろと工夫をしなければならないところは、工学的でもあるのだが、残念なことに、人間そのものが対象なので、ほぼ実験を行うことが出来ない。

では、この学問を自分自身に生かしていく道はあるのかというと、それはあるのだろうと思う。ただ、日常の中では、なかなか難しいように感じている。

*1 臨床心理学というのは、心理学の一分野のことを指し、心理臨床学とは、心理臨床を行っていくための研究全般を指す

*2 集合的性質というのは、一人一人の悩みを考えていくと、全人類が共有する・しうる悩みがあるというように、集団的なもの、人に共通するもの、社会に関係するものといった性質と理解してもよいであろう。

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