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放送大学 精神分析とユング心理学 通信指導教材到着 [放送大学]

これとは別に「生涯学習と自己実現」という科目をとっていて、そのテーマで1000字以内の解答や語彙の説明等が求められる内容だったので、面倒に感じていました。

今回送られてきたのは、すべて四択問題です。

私が大学生だった三十数年前は、論述式かレポート提出だったので、こういうタイプのテストは初めてのような気がします。

内容は、不適切なものを選択させる問題になっています。

第二問だと、次の四つの中から不適切なものを一つ選ぶ問題です。

1.フロイトが精神分析という理論と技法を編み出していく過程は、当時のヨーロッパ、とりわけウィーンの時代的背景の中で、フロイトが成長したことと深く関わっている。

2.フロイトは、神経症の治療に大きな貢献を果たした。実は自らも、神経症的症状に悩んでいたことが、精神分析の発展の基盤にあった。

3.フロイトは、敬愛する父親に対して生涯、葛藤を持つことなく、よい父子関係の中に生きた。一方、母親との間では常に葛藤を抱いていたことが、エディプス・コンプレックスの発見につながった。

4.フロイトは、意識よりもむしろ無意識が、その人の言動を決定づけるという心的決定論を説いた。

答えは、印刷教材や授業の内容を覚えいてないと導き出せない。

しかし、エディプス・コンプレックスとは、エディプスが、ギリシャ神話のエディプス王のことだと分かっておれば、父が妻に産ませた子であるエディプスを追放し、その後、父親に勝って王となり、母とは知らずに、母を妻にめとる物語であることを思い出せば、3.の文章が論理的に整合しないことから、不適切と判断される。

したがって、解答は、3.が正解だと思われる。

ただ、このように問題文に解答のヒントが含まれている設問は少なく、たとえば、設問の1だと、4.に、ユングは、フロイトの「夢判断」を読んで共通するものを見いだしたのは、多分そうだと思えるが、ユングの初期の論文「診断学的連想研究」をフロイトに贈ったのかどうかが分からないところである。しかし、1.の問題文で、両者の心理学が、19世紀半ばに創始されたという点が間違っていそうな気がする。ユングは、フロイトと同時期に、無意識への関心を深めたのは事実であるが、分析心理学(ユング心理学)を確立したのは、フロイトよりもあとだ。
したがって、1が正解のような気がする。

印刷教材を職場においてきたので、また、来週にでも確認してみたい。

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