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精神分析とユング心理学、生涯学習と自己実現の通信指導問題完了 [放送大学]

「精神分析とユング心理学」は、択一式なので、比較的回答しやすかったが、「生涯学習と自己実現」は、記述式なので、採点次第では、どう評価されるか分からない。

ただ、森さち子先生の講義は、もちろん、8回というか、実質7回で、精神分析の「さわり」を語らねばならないという厳しい制約があったにせよ。教科書的な解説が大半を占めたのは残念であった。精神分析的心理療法に限らず、心理療法などというのは、はなはだ困難な仕事である。教科書に載っていることは、読めば、だいたい分かる。(一部わかりにくい部分もあるが)

原因の一つは、小此木敬吾がまとめた文献に依りすぎていて、「わたしの精神分析とは」という、おそらく、多くの聴取者が聴きたかった「森精神分析」がよく見えてこなかったことにもあろう。

たとえぱ、きたやまおさむは、「最後の授業」で、河合隼雄の昔話の分析への批判的見解を持ちつつ、現実場面では、打打発止の激論をするまでには至らなかったと書いている。

われわれが聴きたいのは、そういうオリジナリティーな発想であり展開である。

たとえば、昔在籍したときに、哲学者渡辺二郎の「現代哲学」で、ローティーの見解を引用しつつ、現代哲学、とりわけ、英米哲学つまり、科学哲学と大陸の哲学との乖離について熱く語っておられた。この教科書は、筑摩書房文庫に入っている。

今、京都学習センターでは、山中先生が、ユングのいわゆる「赤の書」を面接授業で講じられておられるようだ。

まあ、面接授業なればのおもしろさということもあるので、同列にはいえないものの、もう少し、オリジナルな精神分析論も聴いてみたい気がした。



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