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精神分析とユング心理学 放送授業 第四回 精神分析の本質 現実と幻想 イ) [放送大学]

担当は、森さち子先生

精神分析の考え方の基本は、この「現実」という言葉と「幻想」という言葉にあるのだろうと思う。

まず、放送授業では、この二つの概念が定義される。

1.現実 客観的なもの・変えることの出来ない事実

2.幻想 主観的なもの・自由に空想したりするこころの内側の世界

現実適応がうまくいっている健康人に対し、うまくいかないと、神経症になったり、境界例になったりする。さらには、精神病水準に至る場合もある。

神経症水準では、現実見当識が保たれており、そのため患者自身の苦悩として体験されるが、境界例水準になると、幻想を現実に投影するため、本人に罪の意識等もない。前者は周囲へ何らかのアクションを起こすこともないので、ひどくはないが、後者では、周囲が悪いと感じて行動する。「内省」が行われるかどうかの問題となる。精神病水準は、映画やドラマに見入っているときに、あたかもその世界にいるように感じられることがあるが、そのような世界に生きている。

バウンダリー 心のバランス

外部世界への適応が基本と考えられる。これを現実原則という。その反対概念が、快感原則である。

幻想世界というのは、退行したときにも見られる。幻想世界と現実世界への適応との軋轢のなかから、芸術やしゃれや冗談という遊びが生まれる。逆に、芸術や遊びを持つことによって、幻想体験から現実適応へのエネルギーを獲得したりすることが可能になる。創造的なものへのつながりが重要。

葛藤に耐えきれないといろいろと問題が生じる。

「こころの現実」について知ることが必要で、それが本質テーマであり、印刷教材にも書かれているので、理解するようにしたい。
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