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「人格心理学」で出てきた中井久夫先生由来の「サザエさん」一家のこと #放送大学 #ouj [放送大学]

 

共通科目である「人格心理学」を受講していますが、この放送授業は、なかなかおもしろいです。

 

たとえば、何回目かの授業に出てくる話の中に、中井久夫先生の論文、おそらく『フクちゃんとサザエさん』(児童心理6月号1987年)、「「つながり」の精神病理」、ちくま学芸文庫、2011年所収だろうと思われますが、それに触れたテーマで、「サザエさん」との連想でわかりやすく解説されています。ただ、この文庫でのタイトルが、著作集6巻「個人とその家族」での「親の成熟と子どもの自立」から『フクちゃんとサザエさん』に変更されています。

 

 放送大学の授業は、まだ、そんなに多く聞いていないので、何ともいえないのですが、原稿があって、それをそのまま読んでおられるのだろうと感じられるものと、そうでないものに分かれます。

 

この授業は、後者で、講師の先生が「語って」おられますから、自然な感じで聞き取れます。内容も多岐にわたっており、人格心理学にあまり関心が無い方でも、いろいろと考えるきっかけになるだろうと思われます。

 

前掲書においては、カツオくん5年生、ワカメちゃん3年生、両親は、50代かそれ以上で、その年代にしては小さな子どもたちの面倒を見ているのが、かなり年の離れた姉のサザエさんであること、さらに、サザエさんは既婚者で夫の家族はあまり出てこないことなどを挙げた上で、現実にはめったにいないような家族構成であるとしており、登場人物を10年引き上げると、この「サザエさん」の平和な世界は成り立たないと考察されています。

 

 

 


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